JRuby バージョン1.5.0.RC1
JRubyのバージョン1.5.0.RC1を発表いたします。
ホームページ: http://www.jruby.org/
ダウンロード: http://www.jruby.org/download
今まで最長のリリース期間(凡そ五ヶ月)を経た今回のリリースは不具合の修正の数も最多になりました。加えて、以下に示す通り、多くの新しい機能も含んでいます。不具合の内訳としてはRubyのメソッドの細かい仕様の修正が殆どです。その点から申しますと、JRuby 1.4.0から1.5.0.RC1へのアップグレードは容易でしょう。また、「JRubyから暫く遠ざかっていた」と仰るあなたも、この機会に是非JRubyを今一度試してみて下さい。以前あった不具合が解消されている可能性大です。1.5.0の正規リリースをより良い物にする為にどうぞご協力下さい。
主な特長
- 高パフォーマンスなネイティブアクセスフレームワークと、FFIライブラリのサポート
- *NIX用ネイティブ起動コマンド
- JavaのビルドツールであるAntのサポート、及びAntとRakeの統合の実現
- Windowsサポートの強化
- RubyからJavaの呼び出しの性能向上(バグ修正、メモリ消費の低下、スピードの向上)
- JSR-223,BSF,RedBridge等による組み込みAPIの強化
- Ruby標準ライブラリ 1.8.7p249、RubyGems 1.3.6、RSpec 1.3.0
- ruby-debugを標準で装備
- Rails 3向けの修正
- 起動時間の短縮
- Object#object_id、Object#__id__の強化
- Javaクラスのメモリ消費量の削減とJavaクラスのロードの高速化
- クラスローダが、jarを内包するjarに対応
- open4ライブラリのバグを修正
- jruby.jit.codeCache=dirオプションによりjitコンパイルされたスクリプト、メソッドなどをディスクに書き込み可能
- Javaクラスを生成するインターフェイスの新実装
- jruby.ji.objectProxyCacheオプションによりOPCの無効化
- JRuby::Synchronizedモジュールにより、クラスに属するオブジェクトのメソッド呼び出しを同期化可能
- コアクラスの性能向上とJITコンパイラの向上
- IRBでObjectSpaceの無効化
- mavenアーティファクトの修正
- 64ビットWindows、及びWindows 7用インストーラーのバグ修正
- JRuby 1.4から数えて1250を上回るコミット
謝辞
コミュニティーからの貢献には常に感謝しています。今回のリリースでは特に以下の人々からの貢献がありました。(順不同)
David Calavera, Stephen Bannasch, Daniel Luz, Ian Dees, 大場光一郎さん, Hongli Lai, Hiroshi Nakamura, Colin Jones, 佐々木竹充さん, Roger Pack, Matjaz Gregoric, Joseph LaFata, Frederic Jean, Alex Coles, Lars Westergren
日本のお二方の名前を日本語表記に改めました。
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